スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

伝統工芸展→新宿



伊賀~唐津と続いた企画展が終わったとたん、

思いっきりカゼをひいた。

自己管理の拙さを反省。

そうは行っても企画展関係のことをAMに終えて

午後から都内に出た。

案内を頂いていた伝統工芸展を見に行った。

昨年より、土ものに元気があった気がする。

色々感じたことはあるが、色々な意味で難しさを感じた。

夜、小田急の阪口浩史展に顔をだした。

茶器が段々面白くなっている。

その後、彼と食事。

やきものの話はするが、地元ネタで盛り上がった。

良い息抜きができた気がする。

彼は群れにいるが、自分の立ち位置をしっかり見つけている。

10年近く彼の作品を見ているが、

巧さに柔らかさが出てきた。

人間的にも真面目で、一緒に成長できればと強く思う作家だ。

その彼の作品が11月の特別企画展に出展される。

今週土曜からは、萩の吉野桃李展。

彼に負けず自分も頑張らなければと思った。












スポンサーサイト

theme : 陶芸
genre : 学問・文化・芸術

期待したい唐津若手作家




 いま、唐津では30代の若手作家が続々と出ている。

先日、唐津と全く違う某作家の所にも挨拶に来た若手がいる様だ。

伝統美濃から見れば羨ましい。

もちろんそれには理由があり、今一線で活躍する作家のお弟子さん達が

徐々にデビューを果たしていること。

近年の唐津ブームで、日本全国に唐津、飛躍し高麗へと軸足を移す

作家が多いことなどが考えられる。

 うまいなと思う作家もいるが、ナゼか個性がない様な気がしている。

無論、古唐津から入ればその奥深さの為、行き詰まりやウワベだけに

終始する恐れがある。

唐津風のものを作りましたというのは、見る側も結構きつい。

その中で、矢野直人には期待したい。

彼は大らかでありながら、どこか優しさを持つうつわを作る。

唐津を始めまだ日は浅い。

ただ、考え方が柔軟、かつフットワークも軽い。

まだブレはとても大きいが、どんな作家になるか楽しみで仕方がない。

 もう一人、竹花正弘も見続けたい一人。

真面目な性格から硬さはあるが、丁寧な仕事をする。

東京出身で熊本大学卒業後に唐津に入る。

半年前に見た作品とかなり変っている。

精神的な部分が大きいと思うが、

古唐津というものを斜めから見ることにより、

違う味が出てきそうだ。

今回は、お茶をしっかりされている方が彼のお茶碗を2碗お求めいただいた。

斑はなかなか手取りがよい。

 真剣に作陶する若手は、伸びが物凄い。

一年前の話・作品では、語ることはできないのだ。





theme : 陶芸
genre : 学問・文化・芸術

古唐津シンドローム / 梶原靖元の美濃唐津




 古唐津をテーマにした企画展は数多い。

現に、自分も骨董屋さんに作品をお借りしてやろうかと以前考えたことがあった。

だが、梶原さんと付き合う中で、自分の足元を見つめ直した。

骨董と新モノとの違いは、息吹があるかないかだと思う。

骨董は確かに良い。

それが唐津や高麗になるとヨダレものだ。

自分もいつかは志野の良い火入が欲しいと思う。

では新モノの良さはなんだろう。

当たり前だが、作家は生きており、作品が成長する可能性がある。

現代陶の醍醐味は、現作品を通し、その作家の未来予想図を探し出すことだと考える。

若い作家の作品に技術的に未熟さが残るのは当然。

それをとやかく言うより、その作家が何をしたいのか、どんな人間かを見抜く楽しみを感じたい。

そうすると雲間から太陽が覗くように様々なものが見えてくる。

見えない作家は、そこまでの作家だと思う。

工芸は手で創るもの。

個展など多くの作品を見ると、必ず人となりが見えてくる。

 今回の企画展は梶原さんを慕う仲間+小島さんというメンバー構成。

そういうわけで、どうしても中心が梶原・小島両氏になる感じがするが、

実力者の豊増さんなど見応えある作品構成になったと思う。

古唐津は当たり前だが桃山唐津にちなむ作品を作る者であれば、

興味を持ち自分の作品に何かしら投下する。

今回のメンバー全てに共通するところは、年数の多寡はあるものの、

往時の工程に着目し、自分の作陶環境で再現する所から始めていること。

ここで言う工程とは、主に原料の調達のことをいう。

豊増さんは磁器の作家であるが、同じく400年前の工程を忠実に再現し

作品作りをしている。

 小島さんや梶原さんも非常に高い意識で、往時の原料・焼成を紐解く。

だから古唐津=同製品ではなく、古唐津=往時の背景・エスプリと捉え、今回の企画展テーマにした。

 最初に、古唐津は基本と言い切る梶原さんから紹介したい。

6月に個展をさせて頂いたが、その帰りみち美濃に寄られ現地の地層を見学された。

梶原さんは研究熱心で情報収集もご自分で徹底的にされる。

潰れた浅間以外の美濃桃山古窯はほぼ見ている自分も、

釈迦に説法だが少し現地のお話をさせて頂いた。

それから少し時間を経て出来あがってきたのが、今回の美濃唐津だ。

長石・土は美濃のとあるもの。

むろん原土。

鉄絵に使われているものだけ唐津入田。

生がけ・食い込み・何より土のねっとり感に感動した。

当たり前のことを言うと、この土味を出すためには、一番最初の工程/ハタキ・ふるい・水ヒを

これでもかという位、地道にこなさないと無理だ。

 焼きはいつもの穴窯である。

焼成内容は伏せる。

泡の様なピンホールになるのはどうしてだろうか。

ここで先に書いたことではないが、考えたい。

 とにかく今の美濃の作家でここまで手間ヒマかけする作家がどれだけ居ようか。

力のない僕がいうのもビックマウスと自虐的になるかもしれないが、

どうしてお客様の手にとって頂けるかをギャラリー・作家とも共に考えさせられるのではないか。

一番ブレないのは、赤貧でも地道にやっていれば必ず本物の方は見て下さる。

それに尽きる。

当企画展の本質を一番具現化した作品であり、お客様に訴求したいメッセージでもある。

古唐津を蒐集することは崇高である。

並行して、その古唐津の工程に着目した現世の作家による作品をフィルターにかける事により

ナゼ古唐津に惹かれるのか、それは桃山美濃でも古萩でもよい、骨董をナゼ集めるのか

その本質を考えると共に、

同時代を生きる現代作家の在るべき姿、

クラフトとの差別、

ウワベの流行が持てはやされる事・逃げの作風が評価される事

に対するイロニックをとても微力だが発したいと思い

今回の企画展はさせて頂いている。



















theme : 陶芸
genre : 学問・文化・芸術



出張で岩手/花巻・宮城/石巻へ。

当然だが仕事で時間との勝負でもあるため、楽しみにしていた現地モノを頂くわけにはいかなかった。

ただ、お客様が色々と心を砕いて下さり、お腹いっぱいのお食事を招待して下さった。

心より感謝しなければと思う。

そのお客様から頂いた言葉。

損して徳とれ。

何となく仰ることは解るが、自分の解釈が良いのかどうか分からない。

損と徳は一対であり一体である。

徳とは儲けることではなく、人としての会徳だと解釈している。

徳を積むことは大きな財産だと思う。

残念ながら、全く自分は出来ていない。

ネガっているようだが、事実だ。

ただ、現実の中で徳を積む重要性と覚悟は言葉で言い表せないほど

大変である。

それは、東京でなく今の地でギャラリーを始めた大義でもわかる。

最近は、作品から見た大義を一番重視したいと感じ始めている。

石巻では、朝7時から料亭など歩きまわった。

実を結ぶことは限りなくゼロに近い。

ただ、作品からの視点を考えなければ、自分のポジションはないと言っても良い。

色々考えた巻巻遠征。

朝立ち寄った鉛温泉のセセラギと立ち湯が、優しく迎えてくれた。

theme : 温泉
genre : 旅行

新学の伊賀



焼〆といわれるジャンルの中で、伊賀はマイナーかもしれない。

信楽と比べても伊賀はマイノリティーだ。

目を備前に逸らす。

自分の中で備前はとても難しい焼き物だと思う。

それは土と焼きで徹底的に差別化する焼き物だと認識しているからだ。

だからこそ備前は備前であってほしいと思う。

その備前、最近めっきり感じなくなってしまった。

本当に焼きと土で見せる作家がどれほどいようか。

小手先に終始し、しまいには釉薬をかけてしまう。

開拓者は素晴らしいと思うが、その先はあまりにもお粗末ではないか。

これは自分だけでなく、お客様からも同様の話を聞く。

しかし自分は備前を知らないのだろう。

 伊賀も同様で土・焼きでほぼ決まる。

ただ、骨のある若手はいる。

それが新学だと思っている。

造形ばかり目が移りがちだが、彼の作品ではまず焼きを見てほしい。

焦げといわれるもの。

多くの作家が紫・赤の窯変が出て喜んでいるが、

彼は更に藍色の焼きを見せる。

これは非常に難しい。

いわゆる酔っ払いに近い焼きだが、酸化させるにも還元させるにも

単室の穴窯・くべ口一つという制限の中、彼はこの焼きを見せる。

土は基本、工房裏山の原土を使う。

伊賀はほとんどが赤土。

それは江戸から流れる食器の遍歴を見てもわかる。

良い土は丸柱の近く・信楽との峠にひっそり眠る。

無論、民家や私領のため採掘は業者が担う。

だからこそ新学の伊賀は焼締&伊賀の本道を進んでいると思う。

造形では大胆なシノギが多くみられるが、イロニックな騙し絵の様な

部分が発見できると面白い。

伊賀の認知が少しでも進む事を祈って。

theme : 和風、和物、日本の伝統
genre : 趣味・実用

岸野寛の志野



志野は難しい。

現に、桃山美濃を中心にこの世界に入ってきた自分も

志野そのものの蘊蓄・拘りはハンパでないと思っている。

志野は美濃そのものだ。

室町末期から脈々と続いた志野。

確かにメインの窯場であった大萱周辺は没落し、

元屋敷周辺では姿を変えている。

ただ、脇窯である田ノ尻など中馬街道沿いでは細々と志野雑器が作り続けられていたと思う。

調査がされていない郷の木などを見ると、重要な東濃の財源であり、一般庶民の民窯として

息が長いと思っている。

昭和30年代、量産志野を始めたのは自分の実家と聞いている。

いま、志野を作る陶芸家は多い。

陶芸家の底辺で頑張っている自分の従兄も、織部中心ながら志野を作る。

ただ、首を傾げてしまう横着な志野を見ると腹がたってくる。

志野は美濃そのものなのだ。

だが、岸野寛の志野を見てほっとした自分がいる。

彼は美濃の作家でない。

だが、細かな歴史背景は必要にない。

純粋に使ってみたい、傍に置き持っていたいと思える志野を

彼は作る。

長石・土などの原料を追い求めるやり方、造形を重んじるやり方。

現代では色々ありどの切り口も正解で、自分は評価する。

ただ、中途半端な志野ほど、見ていて胸糞悪くなるものはない。

自分が惚れ込む有本氏は風俗美術の世界へ駆け上がる作家だ。

他の志野作家もそれぞれ尊敬して止まない。

ただ、何かもう一匙あれば、10年後のうちの志野は、

美濃陶を看板にするだけの体制ができあがると思っている。

単純に使いたい志野を作る作家を自分は探していた。

 岸野寛は、何の作家と括る必要がない。

しいて言えば、やきものを知る作家だと言える。

彼の焼〆茶碗・白磁壺・黒高麗徳利・粉引茶碗、どれも欲しくなる。

その中で、自分の様に頭でかっちの輩でも彼の志野は素直に受け入れられる。

魔法にあった感じだ。

志野という前に、やきものである重要性を確認できた清々しさが残る。




theme : 日本酒
genre : グルメ

谷本貴のカタチ



先週の土曜日から伊賀の企画展が始まった。

少しでも多くの人に伊賀の今を知っていただきたく、

育ちつつある伊賀の若手有望作家の酒器のみの展示会となった。

伊賀の蔵元さんが善意でお酒をご提供くださった。

お忙しいのに心より感謝。

この蔵元さんのことは、大事なお客様からご教示いただき、

ご丁寧にお酒を頂戴した。

本当にヒトの優しさには言葉では言い尽くせない感謝がある。

 その企画展で、ある意味一番のサプライズだったのは、谷本貴かもしれない。

一緒に設けて頂いたお酒の席で、彼の性格に惚れた。

祖父谷本光生という名門であるが、自分はそんなのは関係ない。

ただ、谷本貴本人の作品が楽しみだった。

彼の酒器をマジマジ見ると、ポイントごとに土が艶めかしく動いている。

よくある、ただ削りをいれました、焦げつけましたというレベルでない。

彼の大きな作品が見てみたくなった。

土が跳ね、生きているのだ。

彼は自分が考えイメージを持つパーツを繋ぎ合せるという。

ちなみに彼は工芸に関わらず芸術に対する見識は深い。

恐らくただ好きでやっていますというギャラリーさんでは、

彼の本質がいつまでたっても理解不可能だと思う。

現に、僕も知識をフル回転させ彼の作品を見ている。

HPにも自己紹介なるものを簡単に書いたが、

無意識とは、彼の感情がストレートに伝わる度合いである。

気持ちを前面に出してこそ、例え小さな酒器でも十分に

彼の魅力を感じることができると思う。

故岡部氏の様な紐目を叩きつける技術も持つが、

彼の息遣い・汗、更に言えば恋愛・憎悪など、多くの彼の気が現れてこそ

今の作品が生きてくると感じる。

付け加えれば、造形だけでなく原料にも注目したい。

聞いてはいないが、彼の土は真っ白でサラサラである。

原土は灰色系の三郷山系なのか。

灰だけでなく、土も吟味している感じを受ける。

そこがただカタチに走る作家とは大違いで、伊賀をベースに活動する

大義があると思う。

彼の酒器は、手にとると底からパラパラと微量の土が落ちるものもある。

無論、本体はガチガチに焼かれている。

そこも酒の肴として楽しみたい。

彼の酒器の楽しみは、使い手次第でどこまでも発展する。

theme : 日本酒
genre : グルメ

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。