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ikeda_gin_rasta


池田幸蓮の銀ラスター茶碗。

実物を見ればわかるが、

巷に溢れる銀系のものとは明らかに一線を画す。

一言でいえば下品でない。

そして飽きがこないだろう。

酸化マンガン系を主成分とするだろうが、

非常に重みある釉調の中に鈍く光る神秘的な景色を持つ。

彼女がこの茶碗をどの様なシチェーションをイメージしたのだろうか?

それは簡単、茶室である。

かすかに入る光(蛍光灯の光は除外して)の限定された空間で、

薄茶が美しく映える事を考え、こ摩訶不思議な景色を作ってきた。

カタチも天目さながらキリッとした立ち姿のが美しい。

自分が天目作家を探していると以前さらりと書いたが、

その作家の一人がこの池田さんだ。

彼女のライフワークであるタイヒサンは、

穴窯でごく自然に焼成する勇気とともに買っている。

 そのタイヒサンで花器を中心に8月特集する予定だが、

華道家のとても有名な方が彼女の作品を好み、

その方の個展のため特注のものを制作している。

またいずれHPでご紹介したい。

この池田さんにも注目して頂きたい。

プロ意識の高い、これからぐーーと伸びると期待する作家である。





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野遊び




3月入り、春の匂いが少しづつ香り始めた。

堤防には菜の花が咲き、気のせいか外に出掛けるのが楽しくなる。

この季節、辛夷や椿をさっと花器・徳利などに挿して楽しみたい。

それだけで日常から解放される。

自分は徳利マニアでもあるのだが、お酒よりも一輪挿しで使う事が多い。

自宅では徳利を各間に置き、庭に咲いた草花をさり気なく挿し季節を感じるのが好きだ。

 幼少の頃、20も離れた陶芸家の従兄がよく言っていた言葉を思い出す。

【熱い時に熱いと感じ、寒い時に寒いと感じる】

当たり前の事だが、高度成長期に育った自分ですら、季節感の喪失には失望する。

それは食べ物・空調など色々要素はあるが、単純に世間の季節に対する考えが危うく無理強いしている気がしてならない。

自然に会話の中で出てくるのが普通であろうが、時流の速さのせいかコミュニケーションの中で季節を感じる事が少ない。

ご年配のお客様が、どこどこで椿を見た・菜の花を見たと仰るのがとても嬉しい。

今日は娘がいるお陰で雛祭りを実感できる。

我が家では関東風・名古屋風の雛人形が小さいながらも並び、特別なことは一切できないが、今夜は家族揃い雛人形の前で食事をしたいと思う。

 もう一つ、この季節楽しみなのが野遊び。

この時期の野遊びに対する自分の考え方だが、必要なのは太陽が出ていればそれで充分。

暖かくなった日差しを感じるのが一番大事であり、仰々しく弁当や茶器揃いを持ちこまなくても良いと思う。

桜の花見は、太陽が桜に変わっただけだと思っている。

 写真の梶原さんの茶飯碗は、野遊びをしたい気にかられる。

theme : 和風、和物、日本の伝統
genre : 趣味・実用

本質は譲れない




ここ最近ずっと伏せていたが、少しづつだが店に顔を出し始めた。

スポーツ選手でいうオーバートレーニング症侯群みたいなものが原因だが、

ゆっくり休む事が大事らしい。

フタもの展が終わり、何かしら結論を出さなければならないと思っていた。

会期が進むにつれ色々と考えるべき事が頭をうずまいた。

一つの結論として、一人の作家から頂いたメールに全てが詰まっていた気がした。

【この様な時期だからこそ、スタイルを変えない事が大事】

愚直なまでの信念。

自分が常に思っていることだ。

代弁頂いた気がして、とても嬉しかった。

ある作家は表面的なものより、コンサートを大事にするミュージシャンの様に

個展を大事にしたいと言う。

本当にその通りだと思う。

自分の様な人間は、個展と同様に常設を大事にしたい。

都内から外れていても、常設でゆっくり作品を見て頂きたい。

興味を抱いて下さる作家が出来たら、その作家の個展を楽しみにして頂きたい。

当然、常設作品は個展と同レベルのものを紹介し続けたい。

それがお客様に対する感謝だと思う。

自分は個展での売れ残りという概念がない。

当然だが、出展作品はその時の最高のものが出される。

たまたま来た方々と縁がなかったと思うだけだ。

だから縁がある方に手にとって頂くまで待機する。

ウチに一度でも来た作品は、縁があり来たのだから。

今日、取材がある為、店に出て行った。

何でこの土地で始めたのか。

その様な質問は、そりゃ聞かれるわと思う。

都内でないもの。

ただ、何で陶芸なの?と言われ答えても通じないらしい。

そりゃ本来美術は政治の道具になっちゃダメだもの。

ましてや地域文化の低下を招く様な事は言語道断。

文化は風俗に昇華しなければ意味がない。

自分たちの世代で完結させる様なオコガマシイ妄想は考えていない。

何十年・何百年とかけ、文化の意義・文化の本質を紹介するものが

バトンタッチし、地域文化を熟成させていくものなのだ。

ただ、今の地域で活動をするのにも限界がある。

本来であれば美術館などが第一に考えすべき事なのだ。

自分はボランティアでやっていない。

作品をもっと多くの方々に見て頂く事を一番の本質だと考えている。

無論、一貫した方向性を持って。

今、常設で一番見て頂きたい作品が、この有本空玄作・志野茶碗。

本作は、個展時にあえて出展を外した作品。

某陶芸誌で紹介するのが理由だったが、一番を争う茶碗をあえて外した。

当たり前だが、出来は抜群だ。

作品にはストーリーがなければならない。

それは小皿一枚でも。

有本氏はその点、本当に意味を持ち作陶されている。

この茶碗は、お茶を頂くとき合掌する=感謝して頂くカタチを表現している。

お茶のお点前本位でなく、もっと本質的な部分を衝いた作品である。

木箱・陶暦も作家の感謝が詰まったものが、使い手の方々の手に渡る。

信念のある作家は強い。

銀座の並木通りに、とある画家にかけたオーナーが、

信念を貫き運営されている画廊を知っている。

自分は力がない。

ただ、信じる作家を思う気持ちは、どのギャラリーにも負けたくない。

いつになれば力がつくのか、皆目分からない。

それが悔しい。

とても悔しい。

とにかく前を向き、無い頭を使い、進むしかない。




theme : 陶芸
genre : 学問・文化・芸術

川喜多半泥子のすべて




岐阜県陶磁資料館の【川喜多半泥子のすべて】を見てきた。

自分が見たかった茶碗も展示されており、

腰のヘラ使いを堪能してきた。

やきもの以上にお軸が素晴らしい。

どの様なメンバー・テーマで茶会が繰り広げられたのだろうと

想像を膨らませた。

小難しいことを考えず、久しぶりに楽しめた気がする。

出る時、いつもの様に西田潤の作品からチカラをもらった。

ただいつもより作品が小さく見えたのは気のせいか?

既に外は夕焼けになっていた。

愛知方面を撮影。

あの麓には実家がある。

自分が育った街、多治見。

今回の多治見滞在は短いが、

父親の介護が待っている。

いつも傍にいてやれなく、今の仕事が落ち着くまではと我儘勝手に家を出ている。

許してくれる両親の為にも、早く安心させなければと強く思う。

 三国志の好きな好漢に、魏の荀がいる。

清流派で義に篤く真っすぐな人物だったらしいが、

その様な大人になりたいと思っている。

ただ、棘の道を進まなければならない。

どこまで自分の信念だけで進めるか、この廃れた時代、もしかしたら

信念は単なる邪魔な物になるばかりの様だ。

家族には迷惑をかけ続ける。

小中の良い想い出とともに、

いつも勇気をもらう故郷。

多治見を常に意識できる様、つけた店名。

いつかはこの多治見に恩返しがしたい。

theme : 陶芸
genre : 学問・文化・芸術

下関の夕焼けで思う



何気ない夕焼けに見えるだろうか。

下関で見た夕焼けは、自分の住んでいる街では見えない色だった。

奥行きがあるというか、解放感があった。

陶空間という言葉を掲げているが、

街並や雲間を口縁に例えたならば、自分の記憶に参考として残るかもしれない。

そう思い撮影した。

心身からくるプレッシャーの解放。

やはりストレスのない作品を扱っていきたい。

理想論かもしれないが、

ただ販売するだけのやり方は大嫌いだ。

それであれば金融でサラリーマンを続けていた方が健全だと思う。

どうしたら作品を見て頂ける道筋を構築できるのだろうか。

百貨店や老舗でない為、ヒトの往来を期待しているわけでない。

また、作家のお客様を当てにする様な、他力本願になるほど無責任な

考えは微塵も持ち合わせていない。

本当に好きで、共感頂ける方々と長くお付き合いできればよい。

うちの常連さんでバイクに乗り来られる方がいるが、

昨日も遊びに来られた。

その様な方が自分にとり本当に大事なのだ。

自分のところが更に良い作品をご紹介続けるのが、

大事なことだと思っている。

その為には色々な面で成長しなければならない。

真っ暗になるまでこの空を見続けた。

空に問い続けたら、またたく間に暗くなった。

theme : 旅先での風景
genre : 旅行

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